【内容】
ルーマニア生まれのギリシャ系フランス人で20世紀現代音楽を代表する作曲家Iannis Xenakis(ヤニス・クセナキス)の、オリジナルは仏Chant Du Mondeレーベルから1966年にリリースされた、「Metastasis」「Pithoprakta」「Eonta」という1950-60年代の初期代表曲を収録した米ヴァンガード盤。導入部のグリッサンドから一気に引き込まれる61人の奏者による「Metastasis」、音の雲が渦巻くような「ピソプラクタ」、B面いっぱいに収録された、作曲にIBMのコンピュータによる計算が使われたという高橋悠治演奏のクレイジーなほどに超絶複雑なピアノと、幾何学模様のような5本の金管楽器が交錯する「エオンタ」は凄まじいの一言。音のテクスチャーがグロテスクなほど立体的に立ち上がってくる唯一無二の音響体験は建築家でもあるXenakisならでは。大名盤!USオリジナル。